パンプキンローラー

耳をすませばのパンプキンローラーのレビュー・感想・評価

耳をすませば(2020年製作の映画)
3.0
清野菜名ちゃん、松坂桃李くん、ときたら、2人の大ファン的には観るしかない、と思って鑑賞。
少女漫画の原作だとか、ジブリで映画化されたとかも知らず、そちらの方は見ていません。
そちらを知った上で観る人がほとんどなんでしょうか?

まずストーリーですが、アニメなら許せるのかもしれませんが、実写に耐える魅力がない内容でした。
正直言って、期待外れでした。
主人公の中学生時代と10年後が行ったり来たりする進行になっていますが、10年経って20代になっても、登場人物の思考に成長の跡があまり見えないというか、人生ってもっといろんなことがあるんじゃないの?って感じます。
着地点もけっこう安易なところに落ち着いたし。

この内容では、雫役の清野菜名ちゃんと、聖司役の松坂桃李くんの無駄遣いじゃないですか?
むしろ、雫と聖司には実力派の2人ではなく、若手新進気鋭の俳優さんをキャスティングした方が良かったと思います。
自分はストーリーやキャラクターに対する思い入れがない分、よけいにそう感じるのかも知れません。

一番、ハマり役の素敵なキャラクターだと思ったのは、近藤正臣さん演じる、地球屋の店主(聖司のおじいさん)でした。

若い人にはそこそこ見どころがあったのかも知れませんが、目の肥えた大人の観客は、見終わった後に何か物足りなさを感じるんじゃないかと思います。

主演の4人(中学生時代と大人になってからと)の熱演に免じて、スコアは甘めです。