ペコ

耳をすませばのペコのレビュー・感想・評価

耳をすませば(2022年製作の映画)
3.2
言わずと知れたスタジオジブリの名作「耳をすませば」。10年後を描こうと決めた映画関係者の勇気をまず褒めたい。以前に観た実写版「魔女の宅急便」の完成度の酷さに衝撃を受けたせいか、本作は期待値ほぼゼロで鑑賞。そのおかげか、思っていたほど悪くはなく最後まで観ることが出来ました。まぁ色々とツッコミたいところはありましたが…。中学生時代の雫と整司のシーンもありましたが、やはりアニメと比べてしまうと“違う、そうじゃない”感が否めない。キュンキュンもしない。アニメではバイオリン弾いてたはずなのに実写版ではチェロになってた。なぜ?そして10年は長いよなぁ…雫もさすがに10年は待てないだろうなぁ…とアニメを観た時に思いましたが、まさか本当に10年待ってたとはビックリ!会話の内容からして本当に10年ぶりに会った感じ。ジブリだから許されるのであって、現実世界なら別れてそう。雫も聖司も大人になっても純粋さは忘れてはないと感じられたのは良かったのだけど、聖司もハッキリしない部分があったし、雫も勝手に部屋を出ていったくせに「別れてきた!」と言えるのが凄い。そして友人サラの「10年間の遠距離恋愛するなんて!」と何様だよ発言。恋敵サラはその後どうしたのかな?手紙をもらい、再び仕事を頑張り、ふと外を見ると聖司くんって…急すぎる展開!!
そして何故に劇中でカントリーロードを使わない。権利の問題?イタリアで翼をくださいじゃ感動するわけない。カントリーロードがあってこその「耳をすませば」なのに…。合唱コンクールを思い出しました。
「耳をすませば」の実写版と思わずに見れば、それなりに楽しめるラブストーリーかなと思います。
ペコ

ペコ