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耳をすませばのmmmのレビュー・感想・評価

耳をすませば(2020年製作の映画)
2.0
耳をすませばはジブリの中で間違いなく1番好きな作品のため、この実写化は正直やめて〜と思ってた。そもそもチェロ奏者への変更は本当にちがう!!
聖司くんの性質として自分の感情表現が苦手な職人気質がバイオリンの製作者として良い影響がもたらされていて、代わりにそのマイナス面として(世間にはストーカーなどといじられているが)不器用なアプローチがあったんだと思う。
演奏者を職として選ぶ人特有の承認欲求みたいなものがまるでないところが、聖司くんの良さだと思う…イタリアに行くのに、全くイタリアっぽくない生活を送ってて欲しいし(部屋もイタリアみがすごすぎる、おじいちゃん譲りか、とも考えたけどおじいちゃんよりも論理的気質が強いのが聖司くんなのであんなカラフルなイメージはあまりない…)

そしてサラのシーンやばいし
あの後出した手紙でノーフォローはさすがに聖司くんやらないと思う 不誠実くんじゃん
その後プロポーズしたのでいいでしょ?ではない。そこじゃない。あの瞬間もっと頑張って探してくれと思うし噴水前でももっと粘れと思っちゃうし手紙でも説明して欲しいしなんなら電話かけてこい

編集社の人たちは原作になかったからか普通に見れた。
が、それ以外のキャストが原作のイメージとちょっと違う…(清野菜名と松坂桃李と山田裕貴は良かった気がする、ブラッシュアップで活躍してたあの子は演技はすばらしいけど雫のイメージはもう少し儚い感じだったかも…ユウコの中学生役の子はしっくりきた)

愛とこだわりが強すぎる作品がゆえに、コピーするところと別物にするところの境目が中途半端に思えた

ただ、猫ちゃんの演技には圧巻。
ぽんずちゃんというタレント猫ちゃんらしいけど電車で外眺めるところなんてすごすぎた。


色々文句は言ってしまったが、ちゃんとハッピーエンドにしてくれて感謝。
そこは泣いた。何度も妄想したからかもしれない。
それを見せてくれてありがとう。
聖司くんがイタリアにこだわる謎設定にしないでくれてありがとう。
mmm

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