このレビューはネタバレを含みます
本当に怖いのは人間。その通りだなと思った。ｸﾞﾛ、ﾎﾗｰはさほどないのでよっぽど怖がりでなければ観られるかと思います。
岡田将生さんと志尊淳さんのﾋﾞｼﾞｭｱﾙがまぁ抜群に良い。除霊ｼｰﾝのﾊﾞｯｸﾊｸﾞ(?)ｼｰﾝにはほのかにBL路線を匂わせてくるがそこまで際どくもなく安心して観られる。ﾗｽﾄ手を繋ぐ描写がやはりBLぽい。
ｽﾄｰﾘｰは消化不良気味。決して悪くはないのに物足りなさが。ふたりの出会いが唐突で、冷川(岡田さん)は霊を視る力はないのに、どうして三角(志尊さん)に辿り着いたのか。三角は静かに暮らしていてそういった世界とは無縁だったはず。
ヒウラエリカなるいかにもな人物が平手友梨奈さんであることは、予告段階でわかり中盤までとても気味悪く演じていらっしゃったのに、あっさりいい子になってしまい がっかり。どうせなら最後まで黒幕であってほしかった。
北川景子さんの登場が謎すぎて何かの伏線なのかとずっと疑ってしまった。あそこで北川さんを使う意味が何かあるのか??
滝藤賢一さんは安定の渋さ。こういう役が本当にお似合いです。雰囲気抜群でとても良かった。
教団の過去の事件は冷川の人格が形成される重要なものであるが、非浦(平手さん)への関わりがぼんやりして残念。ただ冷川の失った記憶に三角が辿り着くｼｰﾝは圧巻で、やはり怖いのは人間だと強烈に感じてしまう。
あのﾗｽﾄは続編がないと納得いかない。ｴﾝﾄﾞﾛｰﾙ後に何かあるかもとﾄﾞｷﾄﾞｷしたが何もなかった笑。続編に期待。そして原作が気になる。
