なつよじ

パピチャ 未来へのランウェイのなつよじのネタバレレビュー・内容・結末

4.5

このレビューはネタバレを含みます

「女性抑圧を訴える社会派の映画!」とか言われると、とっつきにくいけど、全然お堅い映画じゃない。
女の子たちの大学生活を描いた素敵な青春映画。おしゃれして、みんなで歌って踊って、羽目を外すこともあるし、恋もする。
でも、そのキラキラ輝く学生生活は、テロや銃撃と隣り合わせ。ジーパン姿で外出したり、大学内でのファッションショーさえ命懸け。
フィクションとはいえ、ムニア・メドゥール監督の実体験を基にした作品だなんて。
自分の正義を振りかざして、相手の言うことをまったく聞かない登場人物を見てると、男女差別の問題だけじゃなく、今、世界中で起きている「分断」社会を思い出してしまう。
そして自分がいるのは、本当に自由な世界なのかと自然と考えさせられる。勇敢なネジュマを見ていると、おかしいと思うことには声を上げていかなければいけないと思わされる。

力強い作品でした。
なつよじ

なつよじ