パピチャ 未来へのランウェイの作品情報・感想・評価

上映館(8館)

パピチャ 未来へのランウェイ2019年製作の映画)

Papicha

上映日:2020年10月30日

製作国:

上映時間:109分

ジャンル:

あらすじ

「パピチャ 未来へのランウェイ」に投稿された感想・評価

nam

namの感想・評価

4.1
「抑圧に耐えて自由を求めた女性達の美しさと輝き」

オンライン試写会にて。
90年代のアルジェリアを舞台にしたファッションデザイナーを目指す女性の苦しみや自由を求めた輝きを描いた良作でした。

最近多い「ストーリーオブマイライフ」「はちどり」「82年生まれキム・ジヨン」などのように各国で理不尽な扱いを受けていた女性たちを描いた作品が多かったですが、本作もそんな作品の1つになるかと。

アルジェリアの事は全く知らなかったのですが本作で描かれる1990年代は「暗黒の10年」と言われていたらしく、内戦で多くの人が虐殺されたり、イスラム原理主義により強い女性弾圧があった時代だったようです。

そんな時代に生きた主人公のネジュマは大学寮に暮らしながら、ファッションデザイナーを夢見て、オシャレもしたいし、恋もしたいようないわゆる普通の女の子に感じました。

しかしイスラム原理主義によって"女性の正しい服装"としてヒジャブという身体に巻く布の着用を強制されたりと息苦しさばかり。そんな中で彼女たちはある決断をしていくというストーリーで、"服装"を切り口に抑圧された女性たち。そしてそれに抗い自由を求める姿が描かれてます。

彼女たちにとってとてもツラい仕打ちばかりなのですがファッションデザイン・表現という自由を主張できる手段で立ち向かっていく彼女達の姿が本当にイキイキしていてとても美しいのが印象的でした。

日本とは宗教や情勢も違いますが抑圧に耐えながら必死に生き抜いている彼女達の姿には普遍的に心を動かされる要素もあり男女問わず楽しめる作品です!
あ

あの感想・評価

-
辛いシーンが多くて観るのが苦しかった、、90年代のアルジェリアでこういうことが実際に起こっていたという事実。国から逃げるという選択をするのではなく、自分の国で闘うネジュマに心を打たれた。友達や恋人、同じ女性から理解されないのが一番辛い..............
bee

beeの感想・評価

3.1
胸が苦しくなるシーンが多くて、見ていてつらかった…力強く前を向いていく主人公の姿に応援したくなった、どうか幸せで過ごしていてほしいと願わずにはいられない。
やりたいことを好きなようにやれることって有難いことなんだなって思う…

主役の女の子がアナケンドリックに似ていて、お友達役の子が門脇麦ちゃんにそっくり!
‘90年代が舞台でも、まったく “今“ の話だった。
日常の主張の違いが死に直結してしまう空気感;;
いま日本の政府が明らかに怪しい動きをしてたりする中、“自分だったら…“ と怖くなった。単なるデータやニュースではない「物語」から教わることは、やっぱり大きい。

主題である女性への抑圧(というほど生易しいものじゃないが)も、日常の肌感覚で何が起きているか、繊細なカットと共に提示。男性として無意識に気付かされる。時代や文化も含めた擦込みは根深く、「僕は差別せず100%フラットだ」なんて言えない。学びは多い。

途中から大多数がイメージするだろうクライマックスは、実際には単なる “青春映画“ で終わらない。だからこそラストで “現実の希望“ を見た。実際に体験を生き抜いて、こうして作品にして世に出した監督本人がいるという光明(本国での上映中止が、いわば ”本物” の証)。
n

nの感想・評価

4.1
試写会にて。

この話は宗教が結構絡んでくるけど、「イスラム怖いな〜」という感想だけで終わってしまってはいけないと思った。なぜなら、無宗教の人が多い日本でも通ずる話だから。
日本にも、痴漢に会うと「ミニスカートを履いているから悪い」と言う人が少なくないのも、この作品と似ていると思う。

着たい服を着るために、必死に頑張る女性の姿は本当に美しかった。
無理だと言われても「自分の力で変えてみせる!」という心に感動した。
shiho

shihoの感想・評価

3.5
政治・文化・宗教・ジェンダー。
悔しくなることばかりで、これを観て感じたことを発信してもっと広まるべきだと思った。
同じように学生生活を送っているのに死と隣り合わせな世界で、でも切り取ってみれば日本でも同じような経験や思いを送っていることにもハッとさせられる。

他国へ行くことは簡単なのかもしれない。でもここが私の国だからただ闘う必要がある。という選択に深く考えさせられた。闘わなくていい本当の自由の世界を…。

私らしく、闘う ってキャッチコピーが本当にそうで、この映画に限らずみんなが自分の考えや生き方を自分が好きなようにして、他の人に押し付けるべきではないと強く感じます。したい人がする、したくない人はしない。自分のありのままで好きなように生きたいよね。そうあるべきだよね。
LadyRED

LadyREDの感想・評価

3.6
内戦下のアルジェリアを舞台に、そこに暮らす人々のリアル、若者の夢、そして厳しい弾圧を描いた一作。



アルジェリアの人々のリアルな日常、特に自分と同世代くらいの彼女たちの会話は、どこにでもある私たちのそれと変わらなくて、だからこそ、自分のやりたいことを抑圧されてしまう理不尽さをさらに感じた。
宗教は人々の心の拠り所になることはあっても、人々を苦しめるものであってはならない。


本作の主人公・ネジュマは、とても意志が強くそして感情豊かな女性。
本作のタイトルにある“パピチャ“は、アルジェリアのスラングで「愉快で魅力的で常識にとらわれない自由な女性」を指すが、ネジュマはまさしくそんな女性だ。

彼女は、服装の強制など宗教による抑圧に抵抗していくわけだけれど、だからといって彼女が自分の国を愛していないわけではない。むしろアルジェリアに住み続けたいと考えていて、だからこそ行動を起こさなければと危機感を覚えている。
ただ、彼女の時として過剰にも見える言動は個人的には理解できない部分もあって、彼女の考えの元となった背景や出来事などをもう少し描いてほしかったと感じた。


本作は、ネジュマだけでなく「さまざまな女性」が描かれていて、それが本作の魅力につながっている。
ネジュマの服作りに協力する友人たち。
彼女たちは決してネジュマと同じような強い意志を持っているわけではない。
彼氏や友人との関係に自分の存在価値を見出だす子もいれば、戒律を忠実に守り、戒律に背くことで居場所が失われることを恐れる子もいる。
そうした様々な女性の姿を描いたことで、本作は「弾圧への抵抗」というだけではない、さらなる深みのあるものとなっている。


そして忘れてはならないのが、劇中のカラフルな世界観。
デザイナーを目指すネジュマが主人公というだけあって、ビビッドでパワフルな色彩は見ているだけで元気をもらえる。
友人同士でおしゃべりしながらファッションやメイクを楽しむ姿は万国共通だし、メイクは気持ちのスイッチをオンにしてくれる“無くてはならないもの“というのは、時代や場所が違っていても変わらない。




決して明るい作品ではありませんが、人々の強さと美しさ、そして力強いメッセージを感じる一作です。
MuLo

MuLoの感想・評価

4.6
1990年代の話だけれど今の日本とさほど変わらない女性の日常が切り取られていて、ネジュマの心情が痛いほどよく分かる描写で感情移入しやすかったです
男女問わず見るべき映画だとおもいます!
kotori

kotoriの感想・評価

4.1
『パピチャ 未来へのランウェイ』
オンライン試写
アルジェリアの〝暗黒の10年〟と言われた1990年代、監督の実話から着想を得たストーリーはある悲劇をきっかけにファッションショーを開こうとする女子大生。ファッションを通してできる様々な自己表現を夢物語でもなくひとりの女性としてたたかうことを選んだ主人公。
その時代と今で変化しているのは何か?
『服装でない、偏見が女を殺す』
この言葉が印象に残る。
shin

shinの感想・評価

4.0
2020年、244本目。


初めてのオンライン試写会で鑑賞。
90年代のアルジェリアでファッションを通じて表現をし続けたネジュマ。
女は正しい服装をしろ。
そんな言葉、偏見に立ち向かう姿がカッコよかった。

女性は、男性はこうあるべきだという社会が決めた価値観が残っているのは今の日本にも通じる部分がある。

常に命の危険がある状況、環境で愛しているアルジェリアで闘うネジュマ。
その恐怖や不安は観ている側も終始感じていた。

衝撃的なシーンもあり、これが本当にあった出来事だということが恐ろしかったし、
その事実がこのように映画化されて知ることができて本当によかった。

鑑賞後は言葉を失うほど、いろんなものを感じた。
今観られるべき作品だと思いました。

劇場公開されるまでにアルジェの戦いを観て準備したいと思います。
>|