実話に基づくのにストーリーが予測できない、実話に基づくからこそ勇気をもらえる。
絶滅危惧種の渡り鳥に安全な「渡り」のルートを教えるために人間が鳥たちの「親」となって、ノルウェーからフランスまでを軽量の飛行機に乗って、鳥たちと共に飛ぶという何とも信じられないストーリーが実話に基づいているのに驚いて興味を持った。
実話ベースの映画だとある程度、結末やその過程が予測できるのに、今回の話は言うなれば「人生は小説よりも奇なり」の状態で、全く想像がつかず、ワクワクしながら画面に食い入るように鑑賞できた。
一方で実話だからこそ主人公トマの行動から勇気をもらえた。フィクションだと「すごく感動するけど、作り話だし、現実はそう甘くない」とどうしても考えてしまうことがあるけど、この話は実話がベース、人間が鳥たちの「親」となり、彼らを率いて嵐が起きれば大破しそうな飛行機に乗って、空を旅したことは紛れもない事実。もちろん、長年、鳥について研究をしている人がその知識を持ってして成し遂げたことであり、並大抵の努力では実現できないことだろうけれども、それでもこのような偉業を成し遂げた人が現実にいるということを映画を通じて知れたことは、自分だって頑張ればできることがあるのではないだろうかと勇気をもらえた。
