EDDIE

ストレンジ・フィーリング アリスのエッチな青春白書のEDDIEのレビュー・感想・評価

3.5
厳格なカトリック高校を舞台に、キリスト教絶対主義の中で“性”への憧れや欲求に溺れていくティーンの心情を描く。我慢を強いられる毎日において我慢できなくなってくるナタリア・ダイアーがとても良い。

〈感想〉
劇場公開時、「未体験ゾーンの映画たち」の作品群の一つにあり、当時『ストレンジャー・シングス』ブーム直後(真っ只中?)ということもあり気にはなっていました。
タイトルから気恥ずかしさはありますが、ただ女子高生が性に目覚めるって話じゃなくて、敬虔なカトリック教徒っていう設定が活きてくるんですね。

アメリカ中西部の片田舎を舞台にしていて、ネットこそあるものの、娯楽はほとんどないような場所で学校も校則がめちゃくちゃ厳しい。
スカートの丈が短いとか、ベルトがないとか、教員がいちいち指摘してくるわけです。
さらに学校の授業でもキリスト教を教えるので、授業では「配偶者と契りを交わすまではセックスダメ絶対、神は許しません」って教わるんです。
要は結婚するまでセックスダメってわけですね。

そんな厳しい教えを守りながら…ってもうね、人間とは欲の塊なんですよ。
縛り付けられると反発したくなるわけです。

ナタリア・ダイアー演じる主人公アリスは真面目な学生なので、自分がパソコンのチャットをきっかけに性の喜びに気づいていくことに罪の意識に駆られていくんです。
だけど、ヤってる奴はヤってるわけです。
そんなのを目にしてたら興味が湧かないわけがない。
そんな彼女の葛藤や隠れてオナニーするのなんかを見守っていくような映画ですね。

あとは彼女が恋心を抱くクリス役のウォルフガング・ノヴォグラッツがめちゃくちゃイケメン。なんだかステーキみたいな名前ですが、どこかで観たなと思っていたら『ハーフ・オブ・イット』に出てた俳優さんなのですね。
ガタイもデカくて今後のブレイクが期待される存在感を放っていました。

〈キャスト〉
アリス(ナタリア・ダイアー)
マーフィ神父(ティモシー・シモンズ)
クリス(ウォルフガング・ノヴォグラッツ)
ローラ(フランチェスカ・リール)
アダム(ジョン・ヘンリー・ウォード)
ジーナ(スーザン・ブラックウェル)
ヘザー(アリソン・シュラム)
ウェイド(パーカー・ヴィアリング)
ニーナ(アリーシャ・ボー)
ミセス・ヴェダ(ドナ・リン・チャンプリン)
父親(マット・ルイス)

※2022年自宅鑑賞112本目
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