andard

ストレンジ・フィーリング アリスのエッチな青春白書のandardのレビュー・感想・評価

3.0
強めのカトリックの環境で高校生が禁じられている自慰行為や婚前の性行為への興味をきっかけに信仰心が揺らぐ話。

ちょっとハードコア気味なカトリックの学校の様子が描かれていて、興味深い。
初期段階の教育において、教える側にとって宗教はとても有用なんだなあ、などと考えた。(子供のなぜ?に、神様が、と答えれば済むから)

一方でやっぱりルターは正しいよな、などとも。(神様を都合よく使いすぎ)

主演女優はチャーミングで、役柄は成長したちびまる子ちゃんみたいな感じで、こずるいけと魅力的な感じ。

全体的にレディバードと似てると感じたけど、もうちょっと薄くて下品。

恐らく監督の経験に基づいているものと思うけど、自分の育った環境を忌み嫌っているのかなと感じるような悪意が見えてしまう。

キーボードの脇にブレスレットを置くのは完全に自分の罪を擦り付けるだけで、そこをそのまま終わらせることにちょっと驚いてしまった。
壇上に立ったとき正直に話すのかと思った。

最後の神父の告解のシーンも、主人公の成長を見せるのではなく、単に神父をやり込めるだけになっている。

レディバードでは、好きになれなかった故郷が嫌いにもなれない大切な場所、という描き方した一方で、こちらは単に抜け出すべき、切り捨てるべき場所として描かれているように感じた。

邦題は輪をかけて品がないけどな!
andard

andard