このレビューはネタバレを含みます
アウシュビッツ収容所の隣に暮らすナチス将校の一家の話。
何かを受け取った感じがして、それをどうにかしないといけない気持ちになるような映画。
タイトルがうまいと思う。
要は、観客に対して、お前たちは、隣で起きている悲劇に対して無関心を決め込む家族の側にいるのか、光る少女の側にいるのか、が問われているのだと思った。
光る少女は、Aleksandra Bystroń-Kołodziejczyk、という実在の人物とのこと。ちゃんとエンドロールのキャストにも名前があった。
画面も良かった。
恐ろしい出来事を直接描かないのもいい。
あの家族と同じ様な情報が観客にも与えられ、我々が何を感じるのかが試される。
あの煙は、、また汽車が到着したってことは、、等
家族の中でも、完全に何なら積極的に無視を決め込む妻、無視するように教育されている子供(徹底しきれない)、一時的に滞在した妻の母は無視することに慣れておらず限界に達する、とリアクションのグラデーションも良い。
音楽も暴力的であっていた。
刈上げ具合が半端なかった。
監督がアカデミー賞でスピーチした通り、ガザ地区の出来事は、これまで作られてきた、ナチスによるユダヤ人への非人道的行為を描いたコンテンツ全体の受け止め方を変容させるようにも思う。