◆あらすじ◆
1978年、南アフリカでアパルトヘイトの撤廃を訴えるチラシを配ったため、白人の青年、ティム・ジェンキンは仲間のスティーヴン・リーとともに逮捕され、政治犯が収容されるプレトリア刑務所に収容される。ティムたちは抵抗すべく脱獄しようと考えるのだが...。
◆感想◆
ストーリーの背景として南アフリカ共和国の人種隔離政策があり、ティムとスティーヴンは白人にもかかわらずその政策に異議を唱えたことで逮捕されるという異常な状況でした。
ストーリーは刑務所に送られたティム(ダニエル・ラドクリフ)たちが仲間と共に刑務所を脱獄するために奮闘する姿を描くものであり、シンプルで分かりやすいです。
ティムはその刑務所で政治犯の大物のデニスに会い、一緒に脱獄するよう誘うのですが、デニスは脱獄の危険性と他の囚人への配慮からその誘いを断ります。刑務所内でティムたち脱獄派とデニスたち現状維持派で分かれることになり、収容されたばかりのティムと長期間収容されたデニスたちで考えが違うところはリアルに感じました。
ティムは脱獄のために全ての扉の鍵を作って脱獄しようと試みるのですが、これが上手く行かずハラハラする展開の連続で観ていてしんどかったです。試行錯誤が進んでいくとともにその緊張感が跳ね上がっていきました。
実話ベースの話なので仕方がないのですが、ストーリーの途中で息抜きできるエピソードが欲しかった気がします。緊張感が恒常化して感覚がマヒして楽しめない部分がありました。
それでもなかなか面白かったと思います。
鑑賞日:2023年11月6日
鑑賞方法:CS ムービープラス
(録画日:2022年9月5日)