嶽花征樹

マリグナント 狂暴な悪夢の嶽花征樹のレビュー・感想・評価

マリグナント 狂暴な悪夢(2021年製作の映画)
3.9
なんか凄いらしいというふんわりした評判だけ知ってたものの、劇場公開時はコロナとかあって時間の都合がつかず、ようやくDVDレンタルで見ることが出来ました。

R18+とありますが、エロは全くなくて、すべて残虐描写によるものです。モザイクとかなしでそのまま見せてくれるので、苦手な人はきついかもしれませんが、ホラーを何本か見てるような人だったら大丈夫かと思います。想像してたほど露悪的では無い気がしました(それでも腕の数本は切り取られたりしますけど)。

PS5でもPS4でも途中で画面が黒くなってしまうことが何度もあり、そういう演出なのかと思って途中まで見てましたが、さすがにここで暗転はないかと中盤くらいで気づきつつも、深夜にいまさら見るの止められないので、そのまま見終えました。まぁ幸い終盤は一度も暗転しなくて助かりました。

原因がDVDプレイヤーなのか、円盤なのか、HDMIセレクターなのか分からないのですが、動画配信と違いDVDだとこういう事があるんだよなぁ、と思いはしたものの、DVDだと映像特典が見れたのはお得でした。どうやって撮影したんだろう?ってシーンの種明かしを見て、二度びっくり。手間かかってるなぁ。

途中まではよくあるホラー映画の定石をなぞってるように思え、そんなに凄いんだろうか? 超次元的演出も出てきて、なんだか好みと違った展開かも? と不穏な気持ちをおさえつつ丁寧な作りなのでそのまま見てたんですが、真実が明らかになってからが噂通りの凄さ。こういう類の描写は今まで見たことがなく、新たなホラー映画の切り口になってるかと。冒頭で必要な情報はすべて提示されてたのに、全く気づかせないミスリードの巧みさも見事。

アクションシーンも躍動感溢れてて、ミステリー的要素もあり、きわめて質の高いホラー映画だと思います。
嶽花征樹

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