ミナリのsahoのレビュー・感想・評価

人は一人では生きて行けない。家族や他人と手を取り合って生きている。そんな当たり前のことが淡々と温かく描かれていて、ふいに涙が込み上げてくる。
ただ家族の日常が描かれてゆくのに撮り方が上手いのか、全然退屈しない。デイビッドの可愛らしさ、おばあちゃんのお茶目さ、家族一人一人のキャラクターもよく伝わってきて愛おしくなる。終盤の夫婦の喧嘩中のアップの表情。
同じ方向を見ているようで少しズレてて、でもやはり大切なものは同じだよね、だったらいいじゃない、ととても現実的な結末もよかった。