August

ミナリのAugustのレビュー・感想・評価

ミナリ(2020年製作の映画)
3.7
ミナリとは韓国語でセリ(芹)。子供世代の幸せのために、親の世代が懸命に生きるという意味か込められている。

1980年代のレーガン政権、農業でアメリカンドリームを掴むため、アーカンソー州の荒れた土地を購入し、引っ越す。
彼ら夫婦はひよこ鑑定士であり、彼らの職場では、区別されたオスは焼却処分されていた。
移民の彼らも否応なく区別される立場に置かれていた。同じアメリカ人であり、違いは人種だけであるが、その違いはアメリカでは果てしなく大きい。
宗教観、考え方まで迎合、譲歩したとしても。
そんな困難を乗り越えて彼らの今がある。

ユン・ヨジョンさんの演技に目を奪われた。彼女もまた、子供、孫のために懸命に生きて来たのであろう。

最後に、十字架を背負うポールは朝鮮戦争に対する罪の表れか。監督の意図するところとは。
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