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ミナリのhaizaraのレビュー・感想・評価

ミナリ(2020年製作の映画)
4.0
『ディンドンがブロークンしてる』

50エーカーの畑を持つことを夢見てアーカンソー州の片田舎に引っ越してきた男は、半ば愛想を尽かしている妻ともケンカが絶えず、理想と現実の狭間で苦悩し…というお話

岩井俊二先生みたいなノスタルジックで印象的なカットが多くて、美しい自然と登場人物の表情、憂いがとても鮮明に表現されてます

とてもとてもユニークで、実は辛辣で、生きるということの悲壮と、人の逞しさに満ちた映画でした

その当時の世相とか、韓国移民の処遇とかよく理解してなくて、主人公が夢追い人という点がどんななのかよく分からないんです

ああでもしないと一生極貧生活が確定なのか、とか、ただただ男が永遠の少年でアホなのか、とか、結構見方違っちゃうじゃないですか

でもまあそんな背景があっても無くても、何か確かに力のある映画なんですよねぇ
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