きっと安田

ミナリのきっと安田のレビュー・感想・評価

ミナリ(2020年製作の映画)
-
韓国系移民アメリカ人の家族の物語。
ミナリという植物の持つ性質がタイトルに込められたメッセージ、ストーリーと幾重にも重なり合い、ものすごく味わい深い作品に仕上がっている。

ミナリには一度死んでからより強く再生し、痩せた土地にも強く根を張る。土壌を浄化する作用もあるという。

まさにこの作品の中身そのものだ。

移民の国アメリカを韓国系二世である監督が描く本作は半自伝的であるというだけあって何も知らずに鑑賞しても強くそれを感じることができる。

アメリカンドリームを夢見て異国の地に移りその土地に根をはり、次の世代へと繋いでいく。

おばあちゃんと愛らしい悪ガキ。
この2人の関係性の変化。
おしっこまで飲ませてたのに。
おばあちゃんだっていくら家族がいるとはいえ一人で知らないところにやってきたわけだからそりゃあすごいよ。

川の字で寝る一家とそれを見るおばあちゃんのカットがすごくいいなと思いました。

本作でのお気に入りのセリフ
「お祈りして天国なんか見なくていいよ」
きっと安田

きっと安田