水俣は、まだ終わっていない。
教科書で伝えられる水俣病。
ユージン・スミスさんの
「MINAMATA」の写真を見た時の衝撃。
溢れ出て止まらない涙。
写真にこんな力があるのだと、驚きと感動で身体が震えた。
そしてこの映画。
正直あのジョニー・デップが、今までに焼き付いている彼の、私達が勝手に作り上げたイメージが邪魔しないのだろうか⁇
少し懸念があった。
でも、ここにいた存在は、ユージン・スミスだったのではないだろうか？
他人事の様に捉えていただろう⁇
もう、終わった事だと思っているんだろう⁇
そう、投げかけられている様だった。
「カメラを構えろ！
感情に支配されてはダメだ！
そうなれば 負けだぞ。
命さえ落としかねない。
何を撮るべきかだけ考えろ！
伝えたい事に集中するんだ。
さぁ、 逃すな！」
彼が後に妻となるアイリーンに放った言葉。
彼は、命を削って「MINAMATA」と向き合ってくれた。
忘れません。
