マツモトタクシー

MINAMATAーミナマターのマツモトタクシーのレビュー・感想・評価

MINAMATAーミナマター(2020年製作の映画)
3.6
写真家ユージン・スミスの妻のアイリーンとの共著「MINAMATA」を基に作られたアンドリュー・レヴィタス監督作品
製作、主演がジョニー・デップ



1971年アメリカの写真家W・ユージン・スミスは「Life」誌に掲載された数々のフォトグラフィック・エッセイで有名になるが隠遁者となっていた
別の仕事をしていたスミスは情熱的な日本人翻訳者のアイリーンから、水俣を訪れて水俣病を撮影、記録するよう促される
スミスは地元の警察や政府の共犯者である企業の貪欲さがもたらす破壊的な影響の正体を暴くために最善を尽くすことにするのだが。。







以下ネタバレ


水銀中毒と水俣病による沿岸地域の被害を記録するために彼は日本の水俣を訪れた
水俣病は化学会社チッソが引き起こした産業公害が原因であった
ミノルタのカメラだけを持って強大な企業に立ち向かいスミスは壊れたコミュニティの信頼を得て、この物語を世界に伝えるための画像を見つけなければならない
しかしスミスは現地で厳しい報復を受けることになるが、この報道によって彼はフォトジャーナリズムの象徴となる☺️


ジャズ・ロフトで知ったユージン・スミス
隠居的にくすぶっていた時を経てその後日本の熊本で水俣病の写真で公害の悲惨さを世界に伝えた

奥さんと子供を残し日系のアイリーンと暮らし始めるかなり破綻していて昔の無頼派
今の時代だと許されないキャラなのかもしれないが自身のやりたいことしかやらない姿勢には憧れもある📸


ジョニー・デップはセレブでも様々な問題に意識の高い印象がある
エンドロール、アメリカは主役から順番にクレジットされるが彼は1番最初じゃ無かったのにグッときた☺️

エンドロールの中で水俣以外の世界各地で起こっている様々な問題が紹介されるこんなにも沢山の問題が起こっていて苦しんでいる人達がいることを知りその事実を知らないことを恥じるし悲しくなる


「ヒメアノ~ル」「ヒミズ」等の古谷実先生の漫画で宇宙人がUFOで地球に来る
そしてイルカと話していてイルカが
🐬「アイツら(人類)は駄目ですね。。いつまで経っても駄目ですわ」
👽「やっぱり、あいつら終わってんな」
という場面がある


昨今のロシアもそうだけど。。人は愚か者ですね😢