ともぞう

MINAMATAーミナマターのともぞうのレビュー・感想・評価

MINAMATAーミナマター(2020年製作の映画)
3.5
今から10数年前に熊本に赴任して、仕事で頻繁に水俣に行っていた。その当時でも水俣病の辛い記憶は住民の人々に重くのしかかっていたことを思い出すし、初めて入浴する母娘の写真を見た時の衝撃は忘れられない。その記憶のある自分からすると、どうしても人物描写が薄っぺらく感じてしまった。まあ、外国人が撮った映画だから仕方ないが。

〈あらすじ〉
1971年のニューヨーク。アメリカを代表するフォトジャーナリストのユージン・スミス(ジョニー・デップ)は、過去の栄光にすがり酒に溺れる荒んだ日々を送っていた。そんな折、日本のカメラマンとその通訳を務めるアイリーン(美波)が彼のスタジオを訪れる。アイリーンは熊本県水俣市にある大企業チッソが有毒な工業排水を垂れ流した結果人々が病に倒れていると語り、ユージンに病気で苦しむ彼らの撮影をしてほしいと訴える。チッソ工場が海に流す有水銀に冒され歩くことも話すことも出来ない子供たち、激化する抗議運動、それを力で押さえつける工場側。そんな光景に驚きながらも、ユージンは冷静にシャッターを切り続ける。しかし、ある事がきっかけで彼自身も危険な反撃に遭ってしまう。追い詰められたユージンは、水俣病と共に生きる人々にある提案をし、彼自身の人生と世界を変える写真を撮ることに成功する…。

ユージン・スミス
https://ja.m.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A6%E3%83%BC%E3%82%B8%E3%83%B3%E3%83%BB%E3%82%B9%E3%83%9F%E3%82%B9
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