MINAMATAーミナマターのLEGIONのレビュー・感想・評価

物語として劇的な展開はあまりないが、水俣病が町の人にもたらした過酷さや恐怖、批判を抑え込もうと画策する企業の冷淡さは丁寧に描かれていた。
沖縄戦のPTSD、子供との確執、アルコール依存など主人公の身の上話として多くの要素が挙げられ、一応関連づけたような演出や展開を持ってきてはいたが、あまり深掘りされず必要性はそこまで感じなかった。それでも主人公の写真に対しての考え方や姿勢は感情移入がしやすく、写真をもって伝えることの意義を感じられた。