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弱虫ペダルのLEGIONのレビュー・感想・評価

弱虫ペダル(2020年製作の映画)
2.5
運動が苦手で友達がいないアニメ好きの高校生が自転車競技部に入部し、仲間と共に走る喜びを見出す物語。原作が漫画であるのは分かっているがこの作品のセリフや言い回しは「普通の人なら言わないだろうな」というものが多く、自転車競技をするだけで魔法など非現実的な事が起こるわけではないのにファンタジー色が強く感じてしまい、リアルなものに見えなかった。自転車競技をする際、掛け声や作戦の伝達などを除いてダラダラと話す人なんていないと思う。相手にヤジを飛ばして挑発したり、相手チームの選手について語ったりと物語的に違和感はない。けれどその話してる内容も映像を見れば分かるもので冷めてしまった。会話がないと盛り上がりに欠けるのかもしれないが、会話があればあるで無駄に体力使わなくて良いのにと思ってしまい楽しみづらい。
この作品の一番の醍醐味は凄まじい速さの中で展開される自転車レースだと思う。自転車が出すスピード感を表現するために焦点となる自転車以外のスピードを遅くしたり、自転車をアップに映し出すことで背景がモザイク気味になりとてつもなく早く感じるような工夫が施されていた。けれど単純に速そうに見えなかったためこの作品をそこまで面白いと思えなかった。
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