おみの

あの頃。のおみののレビュー・感想・評価

あの頃。(2021年製作の映画)
4.2
習性として何やらどうしても、人のことを観察して特徴をとらえて解釈してとかしがちでなおかつそれを極力露骨にフラットに身も蓋もなくなるべく核のままを言い表したいみたいなタイプの人、「しょうみ」とか言いがちな人、そういう人はたぶん愛せるアイドルに出会うと精神的に断然安らぐ。自分が事実だと率直に思うそのままのことの大部分が「讃美」であっていられるので当然安らぐ元気でる、断然いい人でいられる。そのうえ自分を棚に上げる必要さえない。このことの重大さありがたさ。
あなたがチビであることとかあなたが人として基本いわゆる最悪であること、この事実を、ただの特徴を、ただ事実として拾い出したとしてもわたしがあなたに面と向かってはあんまり言えないのは、それをしてしまったわたしは基本いい人ではないのは、あなたもわたしも世界一般の「評価」のことをすでに身につけているからで、そしてあなたもわたしもそうして生きていくしかない。仕方のない、大切なこのことを反故にしないために、暴発させないために踏み外してしまわないために、ただわたしたちに讃えられていてくれるアイドル。かわいく、超かわいく、超超かわいく。いつもありがとうアイドル。
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