なみ

あの頃。のなみのレビュー・感想・評価

あの頃。(2021年製作の映画)
3.5
舞台挨拶中継付上映にて。

舞台挨拶サイコーかよ。
好きな俳優さん勢揃いの作品かつ舞台挨拶でただただ楽しいしかなかった。
皆さんホント仲良い、程良い距離感と関係性が垣間見れて、そしてやっぱり皆さん役者さんだなという、作品や役柄、映画というモノ作りに対する愛情が窺えてまた堪らなかった。
今泉監督のラフでフラットなお人柄もまた、作品を裏付けているようで。

コロナ禍だからこその対面舞台挨拶に感極まる様子が見受けられた。

この舞台挨拶の空気感がそのまま形になったようなのが、今作。
行き詰まった生活に輝きをもたらす存在ができ、共通の趣味を持つ仲間ができ、わちゃわちゃ、楽しい日常に変わっていく。

このままじゃいけないのだろうなというモラトリアム感もありつつ、自分が楽しいと思えることや納得できることを選べるのは幸せだなと。

大好き若葉竜也くん演じる西野、あの仲間たちの緩い空気感、何より太賀演じるコズミンのいけすかんのに憎めないキャラクターの、全ての“絶妙感"。

そしてやっぱり、もっさりしてても輝くイケメン笑な松坂桃李氏。
キャラ立ちした仲間たちの中には、フラットな立ち位置でいた彼がいたからこその。

このタイミングでこの作品が世に送られたことを想う。
なみ

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