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キャット・ピープルのadeamのレビュー・感想・評価

キャット・ピープル(1981年製作の映画)
1.5
まだヒットメーカーではなかった頃のジェリー・ブラッカイマーが製作を務め、ポール・シュレイダーが監督したホラー。
興奮すると黒豹に変身してしまう女性とその兄の哀しい運命を描く物語です。
純真さと妖艶さを併せ持つナスターシャ・キンスキーはハマり役で、クセのある喋り方と童顔に怪しい目つきが浮かぶマルコム・マクダウェル、そしてまだ細身で男前なケビンのパパことジョン・ハードとキャスティングは素晴らしかったです。
しかしあまりにも遅すぎるテンポが退屈でしたし、キャットピープルの宿命が背負う哀しみと、そんな彼女を愛してしまう男の切なさのどちらにも的を絞りきれていないためにドラマが深まっていかず、ただボウイによるテーマ曲が流れるのを待ち焦がれる2時間でした。
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