Naoya

エイブのキッチンストーリーのNaoyaのレビュー・感想・評価

2.4
ブルックリン生まれの12歳の少年は、料理を作ることが唯一の心拠りどころで、世界各地の味を掛け合わせた料理を作るブラジル人シェフと出会う。ヒューマンドラマ作。少年の料理への興味や探究心は素敵で、子どもながらの成長があるが、イスラエル系の母とパレスチナ系の父を持つことで、文化や宗教の違い、信仰の違いから、少年の料理への弊害、さらには家族の対立にも発展する様は生々しい内容。少年の純粋さが随所に感じられながらも、少年の心の拠りどころすら危ぶまれ、家族の圧として重く宗教や文化がのしかかる様は痛々しくもある。料理の美味しそうな様や料理工程のビジュアルと、POPさがありつつテーマは根深いものを扱った物語。少年の成長の第一歩、人生の学びを描いた物語になってます。
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