K

エイブのキッチンストーリーのKのネタバレレビュー・内容・結末

3.8

このレビューはネタバレを含みます

学校にも家族にも居場所がない彼が唯一大好きなことである料理。

現代に生きる12歳ならではのパソコンやスマホを使った料理の学び方と古くから争い未だに根強く残る宗教の対立との融合の物語。

ブラジル人のシェフであるチコは最初からエイブのことを子供扱いせずにプロのシェフとして接している。しかしエイブが悩み、仕事に精が出ていないときには無理に仕事をさせずしっかり支え助けてくれる。そんなチコとのかけがえのない出会い。

私は無宗教であるため宗教について詳しくなかったため争うことへの理解が出来なかったのだか、“宗教というのは複雑だ。でも自分が何者かを知るための手掛かりになる。文字通りに捉えずに比喩のような大きな考えを表している。”というエイブの母の言葉を聞き、争ってしまうことも共感は出来ないが少し理解することが出来た。宗教に入ってる人は自分を1つの大きな考えに属させているため、他の考えの人とは対立せざるを得ない状況なのだろうか…。

料理においても何にしても基礎からしっかり学ぶことが大切。そして人は様々な経験をを乗り越えて成長する。彼の成長の1部を切り取った物語でした。

個人的に私は食べることが大好きで、最近料理をするようになりとても親近感を感じた。更にもっとたくさんの味を知りたいという探究心を私も持っており、エイブと重なるところが沢山あったため、料理に対するモチベーションを上げるという点でもこの作品は自分にとって大好きな作品になった。


filmarks様 オンライン試写会にて
ありがとうございました。
K

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