主演の吉村界人さんと武田梨奈さんが企画から参加された作品。
「映画撮ろうよ！皆のスケジュールが空いている大晦日に…。」
吉村さんの一言で動き始めた映画作り。俳優部や監督、制作スタッフの方々の映画への愛や情熱によって生まれた作品。
３年前の大晦日が映りこんだ正真正銘の大晦日トゥクトゥクロードムービー🛺
トゥクトゥクに乗って横浜の夜の街を走る景色は日本の日常とは思えないほど美しく、ストーリーや自分が何者か？などどうでもよくなってしまうほど心を奪われました。
監督のアベラヒデノブさんが「自分自身そのもの」と仰った拗らせ主人公たちを、性格の違う吉村界人さんと武田梨奈さんが見事に演じられていました。どうしようもなくめんどくさい登場人物たちが何故だか愛しくてたまらないです。
また映画タイトルの「ジャパニーズスタイル」は袋とじの意味を含むとか…。
客観的に観ているつもりが、いつの間にか色々な感情が溢れて主人公たちと一緒に自分の袋とじを開きたくなっていました。
二人の発する言葉たちが優しくて自分を肯定してくれているよう。
不完全燃焼な大晦日を引きずった年明けだけど、観た後に雨上がりの虹の空を感じさせてくれる作品でした。
日本人だと思い知らされたとしても「ジャパニーズスタイル」に捕らわれる必要もなければ手放す必要もない。自分以外の何者でもないのだ！
