TT3

泣く子はいねぇがのTT3のレビュー・感想・評価

泣く子はいねぇが(2020年製作の映画)
3.6
予告で興味をもてず配信されるまで観なかった。映像やストーリーも特別なものは無く、ハズレだなと流して観たが、ラストが良く、何故か不覚にも二度観てしまった(笑)

家族や共同体と関係を切って生きられないという田舎育ちの感覚は、ニートや引きこもりに逃げても生きて行けないという無自覚を育て、何とか人間として前に向いて動く。
主人公のような一見未熟な若者は、何ら特別なものではないし、こういう経験をしながら人は本当の大人になってゆく。逆に成績だけでチヤホヤされて大人になるとしっぺ返しが必ずくる。不器用すぎる生き方にイライラさせながらも悲惨な物語として表現していないところがこの映画の素晴らしいところかと思う。

太賀はさすがハマり役。吉岡里帆、余貴美子もよかった。そして2回目観賞の方が何故か良かった。
TT3

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