ぐっち

泣く子はいねぇがのぐっちのレビュー・感想・評価

泣く子はいねぇが(2020年製作の映画)
4.1
なまはげは鬼ではなく神様とのことだ。
人間は間違いを犯す、間違いを起こさない人間なんていない。いたとすれば人間ではなく神様になってしまう。
生きるということは修行なんだと。神様が与えてくれた試練なのだ。間違えたら心から悔い、反省し、学ぶ、そして二度と同じ過ちを繰り返してはならない。この繰り返し。
過去の過ちを顧みるより未来に生かし続けるしかない。生きることは辛いことだが人は神様に「生かされている」のだと。自ら「生きている」と自覚することは愚か者の所業なのかもしれない。

ひとりの父親がなまはげの最中に醜態を晒してしまう。心から悔い、反省し、学ぶ。そしてその先に見つけたひとつの答えとは。
神様であるなまはげを通して人間の愚行、再生を描き出すところが意味深い。
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