元軍人が30年後にタイムトラベルし、研究者となった娘とともに地球存亡をかけて地球外生命体と死闘を繰り広げる。
30年後の世界には存在しない人間をタイムトラベルさせたりだとか、
タイムトラベルを指揮する人間たちが30歳未満であるという設定に、
人道的なそれらしい理屈をこねているが、新たな疑問が立ち上がってくるので、脳みそを空っぽにして観た方が得策である。
タイムトラベル先がまさかの上空であり、いきなり半数以上が無駄死に終わってしまうというのが衝撃的だ。戦いを指揮している人間が切羽詰まった結果、犠牲になるのはいつも市民なのだ。
スタジアムでの未来人の登場シーンやなんだかちょとレトロなエイリアンの巣穴デザインやラストの大雪原でのアクションなど、観客の心をがっちりと掴んで離さないビジュアルと演出は素晴らしく、楽しめるアクション映画になっている。未来は今だと言わんばかりにラストバトルを現代に設定するなどサービス満点だ。
家族の再生というテーマもJ.Kシモンズの存在感がスパイスになっていて心にしみる。
