しげランド

トゥモロー・ウォーのしげランドのネタバレレビュー・内容・結末

トゥモロー・ウォー(2021年製作の映画)
3.7

このレビューはネタバレを含みます

総合的にいうと面白かったです。

まず最初の40分〜50分は最高に面白かったです。
SF的なタイムトラベルを使って、現代でありながら第二次世界大戦の絶望的な徴兵制度の雰囲気は今まで見たことのない設定で本当にわくわくしました。

老若男女問わず未来へ連れていかれるうえ、ろくに訓練も受けないまま銃をもって気持ちの悪いエイリアンがわんさかいる街に投下されます。
しかもタイムトラベルで投下される位置がうまくいかず空から落下することになり無惨にも一般人が無駄死にしていくシーンは心がゾクゾクしました。

運良く主人公達はビルの屋上プールに着水し、たった十数人のみの生き残りで、火の海と化したビル街の中を、未来の女司令官の声を頼りに任務を進めることになります。
一般人だとしても主人公や、すでにタイムトラベルに何度も参加してる経験者を中心に一致団結しているシーンは見ていて気持ちが良かったです。
ただのティシャツや、スーツのまま戦場に来てしまった人もいて、そんな新しいビジュアルはワクワクがとまりません。!

任務を進める中で少しずつ明らかになっていくエイリアンの正体はとても特徴的で、デッドスペースのモーフを思わせるようなグロテスクなエイリアンで良かった。何も知らない一般人が次々犠牲になっていくのは胸糞ですがSFさをより一層書き足してくれました。

と思ったのも束の間、未来の女司令官は実は娘で、まさかとは思いましたが、突然父と娘の話になりました。いや、それでもいいのですがそこからは一般人が連れてこられたという設定は完全になくなり以降は訓練された兵士たちプラス主人公で話が進みます。

あれ、、?
何で過去からわざわざ何の訓練もされてない一般人を連れてきたの??主人公を未来にタイムトラベルさせたいがための設定???
説明なし??みんな連れてこられてわけわからないまま未来で死んでったけど???
これの答え出るよね?大丈夫だよね??

→結果、エイリアンのメスを捕まえて毒作りたかったです。それ持ち帰って過去変えてください。

ということで、突然ふっつーーのエイリアンの対決する親子絆映画になりました。

序盤の何が何だかわからないけど、徴兵令で未来に投下される流れが面白すぎて、フツーの展開になった瞬間にガクッと音を立ててテンションが下がったのがわかりました。

あー残念。面白いけど序盤のワクワクがあったせていでイマイチ煮え切らずこの評価です。
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