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パーム・スプリングスのOのレビュー・感想・評価

パーム・スプリングス(2020年製作の映画)
3.2
レトロな色遣いとゆるい世界観が可愛い。

アンディ・サムバーグは最高に
だらしなくて頼りなくてキュート。
それにしても若いよなあ、20代に見える。

事前情報では、ラブコメディとしか聞いていなかったので、大自然の中、アロハシャツとドレスで致すのもまた一興で面白いな〜なんて見ていたら、まさかそんな展開になるなんて(笑)

このカオスな展開、嫌いじゃなかったです。

同じ日を繰り返す、
主人公ナイルズがあまりに無気力なのも
“全てが無意味な世界”であれば納得。
無限の命だからこそ、誰しも一度は
憧れるアレやコレやを試せるのは楽しい。

だけど、いつかは飽きてしまうし孤独も感じる。

そんな空虚で愉快な世界で出会った
男女が惹かれ合うのは自然の道理。
まさに、運命。

自暴自棄になったナイルズが
渋滞を避ける為にロイに殺してくれと
頼むシーンは笑った。

サラはただ怒って出て行っただけとばかり思っていたけど、無限に広がる時間を利用して、量子物理学を学ぶ彼女の行動力に感服した。

確かに、彼らは何十年も何百年も同じ時を過ごしている訳だから、何だって出来るよなあ。

現状を維持したいナイルズと、
現状を打破して前に進みたいサラ。
男と女の違いってきっと
こういうところに出るのだろうな。

ファンにとってJKシモンズと
アンディ・サムバーグのコンビは
垂涎モノ、最高以外の何モノでも
ありませんでした。

ラスト、ロイがあの世界に取り残されず
満面の笑顔で未来への希望を抱いて
くれていて良かったです。
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