パーム・スプリングスのサクヤのネタバレレビュー・内容・結末

ループものにありがちな「特異点・分岐点を見つけてループを脱出する」って手段でなく、「主人公が大学で量子力学を学び、平行世界？がぶつかる部分でワームホールとかブラックホール的に抜け出す」という解決法は新鮮だった。途中の「なんか同じ日を繰り返してるけど、まぁいっか」と豪遊するとこ、飛行機で墜落したり爆死したりとあらゆる手で脱出法を探しまくるところもなかなかコミカルで好き。予告にも出てくるプール、これは実はひとんちのプールに「今日は留守だから」と勝手に入って遊んでるのだが、ループを抜け出し、いつものようにプールに浮かんでるとその家の住人に「誰じゃい」と声をかけられ「あぁ新しい日が来たんだ」と実感するとこは、端的にループからの脱出を分からせる絵面であり、かつ、ここまでの2人の道のりを思い出させ感動すら覚える。