まいこ

パーム・スプリングスのまいこのレビュー・感想・評価

パーム・スプリングス(2020年製作の映画)
3.4
カリフォルニアの砂漠のリゾート地パーム・スプリングスを舞台にしたタイムループ・ラブコメディ。

パーム・スプリングスで行われた結婚式に出席したナイルズと花嫁の介添人のサラ。ナイルズのサラへの猛烈なアタックから2人は次第にロマンティックなムードになるが、謎の老人に突然弓矢で襲撃され、ナイルズが肩を射抜かれてしまう。近くの洞窟へと逃げ込むナイルズとサラは、洞窟の中で赤い光に包まれ、目覚めると結婚式当日の朝に戻っていた。状況を飲み込むことができないサラがナイルズを問いただすと、彼はすでに何十万回も「今日」を繰り返しているという。

本作のタイムリープは青年がターゲット。学生や中年の年代だと最終到着地点がそれぞれ"葛藤と共に第2の人生を歩みはじめる"という題材に親和性があるんだけど、×青年はなかなか無いかもしれん
(あったら教えてください忘れてるだけかも)。

他の作品と比較して違うな、と感じたのは「他人の存在」つまり観測者の有無。神の存在でなく、登場人物同士が同じ状況に陥り、お互いに同じく"いる"ことを認識し合い、そうして成り立つ「時間の尊さ」に気づくこと、これが物語の鍵となる点。タイムリープにおいて身体は歳を取らないが精神は時を重ねて前に進む。それが体現されている。
しかし、登場人物の素行は褒められたものでは無いのでそれが気になる人は楽しめないだろう。

JKシモンズ、こんなに貫禄あったっけ( ˙꒳​˙ )
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