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ムヒカ 世界でいちばん貧しい大統領から日本人へのFemindのレビュー・感想・評価

4.3
ホセ・ムヒカ元大統領の考え方や価値観に触れられる温かい作品。
監督のパーソナルな部分も組み込んで、いかに監督がムヒカという一人の人物に自身を揺さぶられたのかが伝わってきたし、ムヒカ元大統領の思想に様々な媒体で触れることがあったが、大学での質疑応答風景などもあり、より深く彼の価値観を知れた気がする。
こんな人が国のトップであったら、国民はどんなに希望が持てるだろうかとウルグアイの国民が羨ましく感じた。
彼を大統領に選出した選挙の投票率が89%というところに国民の諦めぬ闘志の表れも感じた。
発展が幸せを妨げるものになってはならない、それに振り回されるなというメッセージは、真面目さ勤勉さ同調圧力で凝り固まった日本人には芯を付かれたような痛みと情けなさ、いつの間にか世間に作られた価値観の呪縛に気づく機会を与えてくれたと思う。
もっと、この作品を通して広く多くの人が彼の考え方に触れて自分の幸せを取り戻せる足がかりになればいいと思った。
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