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事故物件 恐い間取りのHAMUのレビュー・感想・評価

事故物件 恐い間取り(2020年製作の映画)
2.4
怖い映画!と思って見たらそんなに怖くない系でした。

やりたいことは分からんでもないが、それが尽く怖いホラーとして消化されることなく、薄いオムニバスの話が淡々と進んでいく印象でした。

「こんなことが実際にあるかもしれない」「こんな境地に陥ったら私はどうするだろう」と考えさせて怖がらせるのがホラーだと思うのですが、この映画は「なぜ」そのような現象が起こっているのか、という理由が無さすぎるので、結果的には全く怖くない映画になってしまったのかなと思います。
「なぜ」事故物件で起こった事が主人公ヤマメにも降りかかるのか、「なぜ」最後の部屋には悪魔?的なのがいたのか。また、事故物件と間取りは関係ないはずなのに「なぜ」梓にに「ここは怖い間取りですよ!」と言わせてまで関係ある風にしたいのか、全てが謎で、腑に落ちないまま、なんなら怖がる前に終わってしまいます。

ジャパニーズホラーの名作である「リング」や「呪怨」は、事件に巻き込まれる事の理不尽さも恐怖の一部として描かれていますが、本作は自ら事故物件に突撃するアホとしか言いようがないし、自業自得すぎて。とても感情移入ができません。

また、ホラー要素以外にも疑問点はいくつもあります。例えば、
・なぜあの傘が戦闘で役に立つんですか?
・あの不動産の人はなぜ悪魔?の対処法がわかるのですか?しかも電話で支持て
・梓のヘアスタイルの仕事、初めはできないけど後半になると褒められるくだりありますけど、梓は何の葛藤を乗り越えたんですか?時間が経ったから仕事ができるようになった?なんのドラマですか?
・なぜわざわざ東京の物件にお友達2人が集結するの??大阪でいいやん?新幹線できたのかな?

こんなところですかね。あと芸能界の身内ノリもウザったい感じでした。気に入りません
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