優

ふたつの部屋、ふたりの暮らしの優のネタバレレビュー・内容・結末

3.2

このレビューはネタバレを含みます

夫と死別し、子供や孫のいるマドレーヌと向かいの部屋に暮らすニナは、20年来の恋人関係。しかし、マドレーヌが脳卒中になることで、ニナとマドレーヌの周りの人々との間に不和が生じてくる…という話。
事前情報を見ずに鑑賞したので、タイトル的にほんわかした映画かと思っていましたが、どちらかというとサスペンスが近い…という感じだった。少なくともまた観たくなるような映画ではなかったです。あとは、どういう話なのか掴むまで、少し時間がかかった(少し眠たかったこともあり、冒頭部分はどういった人が出ているか掴みきれず、ニナとマドレーヌの会話や過去の回想も見逃していることに、ネタバレ記事を後で読んで気がついた)。
とはいえ、ニナにここまでのことをして欲しいかどうか、マドレーヌの気持ちが分からない状態での「クソデカ感情」がハラスメントやストーカー的にしか思えなくて、しんどかった。そういう状態にならざるを得ない(クローゼットにならざるをえない)今の社会もどかしい。
お金ない状態でこれからどうするんだろうという不安が残るラストだった。あのニナの性格・行動力なので、どうにかお金を取り戻したり、報復するのかもしれないけれど。あと、2人で心中するのでは…という恐怖が拭えなかったけれど、そういったことにはならなかった。
個人的なことをいえば、恋愛的な感覚と少し遠いこともあり、ニナに全く感情移入できなかった。
優