かれこれ20年以上、バブルがはじけた頃から『派遣切り』や『雇い止め』の言葉をチラホラ耳にするようになったと思う。
その間に労働法の改正があったが、『派遣切り』の言葉は一向にこの世から無くならない。
コロナで企業の経営環境が悪化している現在より前にもそれは横行していた。
映画は、技術や熱意があっても派遣という立場がゆえに、社会から切り捨てられようとする労働者とその家族の闘いを描いている。
当然認められてよいはずの労働者の権利が守られない現実が、今の日本の問題だらけの社会構造の縮図なのだろう。
まさに、大企業寄りの政治の考え方や判決に嫌悪感を覚えた。
法制度がもっともっと進んで、働く意欲のある人が立場に関係なく、守られる社会になってほしい。