KT

白い暴動のKTのレビュー・感想・評価

白い暴動(2019年製作の映画)
5.0
今回のレビューは長くなります。

ざっくり言えばイギリスの白人主義による人種差別に対して反発するRARのドキュメンタリー。

白人以外の人種(いわゆる他国からの移民)は元々生まれた国や親の国がイギリスではないからと言う思考から、政府から差別を受け国に帰れと言われたり、何もしてない無罪の罪でも罪を被せようとされたり、そういう1970年代以降の話。

政府に対しておかしくないか?という思考を持ったRARやそれを支持する多くの移民達。彼らの中にはクラッシュだったり999、トムロビンソンなど数多くのミュージシャン達がいてライブやデモで白人と黒人その他人種の共存を唱えてきた。

現に今となっては安全な日本に住む自分達からしたらイギリスのそのような文化なんてって思うかもしれないけれど、そのような文化があるからこそ今の安全な日本文化があったり、音楽、洋服、etcがあることは考えなければいけない事柄。

俺が一言でスキンズが好き、パンクが好き、レゲエが好き、イギリスが好きなんて言ってるけどイギリスの移民達による反発があったから今の移民文化があるわけで、パリでは何を着てもお洒落に見えるけどイギリスの人達は文化が入り乱れて共存して生まれた自分らしさを持っているから好き。

クラッシュの音楽だったり他のバンドによるBGMでテンポ良く進むこの映画は見終わるのに早すぎた。

白い暴動もう一度観ます。
イギリスが好きな人もそうでない人もこれは観ないといけない。多人種の共存を。
KT

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