刑務所の面会シーンで、やっと息子の本心が聴けるんだけど。あの言葉がこの映画の「全て」だと思うんだけど。説得力に欠けて聴こえるの、本当に勿体ないと思う…。
共依存による歪んだ愛だけど、息子が母を愛していたっていうには、それを感じるシーンが余りに少ない。ひとりで生きていけない母親を支えることで息子が満たされてるなら、それを感じさせて欲しかった。たった一回の母親の抱擁を息子が拠り所にしているなら、もっと掘り下げて欲しかった。状況ばかりを描いて、息子の本心への導線が疎かになっている印象。むしろこの描き方なら、あの言葉は敢えて言わず、観客に息子の本心を考えさせた方が良かったのでは？あの言葉に重みを感じなかったのは、本当に残念…。
ただ布団の上で踊る阿部サダヲは最高だった！爆笑した！
