ぴぃ

MOTHER マザーのぴぃのレビュー・感想・評価

MOTHER マザー(2020年製作の映画)
1.0
カルピスの売上が落ちるんじゃないか心配。そう思う位、主演の長澤まさみの役どころはどうしようもなかった。

あれあれ?長澤まさみといえば、明るい笑顔で健康的なセクシーさを兼ね備えた女優さんだよね??白Tシャツとデニムのパンツが似合うような、あの…。出演しているCMの契約が終了しちゃうんじゃないか、今後女性誌なんかには出られなくなっちゃうんじゃなかろうか、そんな余計なことばかり考えて、"長澤まさみ"を思い出しながら観ていた。

この作品を観ようと思った時、決して私は楽しい気持ちになることを望んでいた訳でも明るい作品だと勘違いしていた訳でもない。キャッチコピーからも予告からも、暗くて重い雰囲気が十二分に漂っていたし。それなりの覚悟を持って挑んだはずなのに、思っていた以上のヘビーなパンチに呆気なくダウンしてしまった。

とにかく終始重い。辛い。この作品を見て、どんな気持ちになれば良いのか、向き合い方が分からない。

ただ、この作品のテーマは"母性"なんじゃないかと感じながら観ていた。母性というと、無償の愛とか、己を犠牲にしてでも子を守る気持ちとか、あたたかくそして強いものとして描かれることが多い気がする。しかし、他を排除する気持ちや、一種の支配欲、狂気、それもまた母性なのではないかと突き出された気分。だからこそ、観ていて気分が悪い。
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