去年劇場で観ようとして見逃していた映画。全体を通して暗くて重たい雰囲気。ネグレクトする母親と親子の共依存について描かれている。観た後しばらくはずしーんと重たい気分になり色々考えさせられた。なんといっても長澤まさみの演技が素晴らしい。まさに大女優。
お金も教養も無く働く気もないどうしようもなく落ちぶれたあきこ（長澤まさみ）は長年にわたり育児放棄をして自由奔放に過ごす。子供は学校にも行かせてもらえず母親の指示で親族にお金をせびり盗みを働く。ついには殺人までも…。なぜ従うのか、なぜ逃げて誰かに助けを求めないのか、ずっともやもやした。最後にその理由を本人が口にする。「母が好きだから」。親子は共依存なのだ。
うーーーん、もやもや。。。
日本にもこんな状況の家庭がきっとあるのだろう。助けたいと思ってむやみに手を差し伸べると騙されたり襲われたりするのだろう。何もかも失った人間の果ての姿を見た気がした。
