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MOTHER マザーのeatinspaceのレビュー・感想・評価

MOTHER マザー(2020年製作の映画)
3.6

洗脳

子どもは養育者にしか頼ることができない。だから子どもにとって親は全て。(特に幼少期)親が言うことは絶対。
周平にとってお母さんは何があっても一緒で、何を言われようとお母さんが言ってるから!と思って生きてきたんだろうな。働いてないにせよ、幼少期の周平はお母さんがいないと生活できなかったから。だからずっとお母さんが好きだったんだろうな。

学校という場は新たな価値観に触れられる場なんだなと認識した。周平にとって学校という外との交わりは大きなものだったと感じた。

身内の大人が手を差し伸べていたら。あんな状況では、何言っても周平は聞かないし、聞けないし。家庭は外から見えにくいものだからこそ、想像することが大切だと思った。

秋子がああなってしまったのには、親の教育はあっただろう。いつも妹ばかりにかまっていて、私は放ったらかし。
秋子は愛に飢えていた。
自分が愛を与えられてないと、誰かの愛し方がわからない。母になる前に精一杯愛情を与えられ、母になった時に子どもを精一杯愛すことが理想。
愛は見返りがないものだと思う。だから子どもからの見返りを求めることはいけない。

映画までではないにしても、共依存関係にいる親子はたくさんいるだろう。子どもは親のエゴではない。子どもは親を選べない。
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