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MOTHER マザーのmaのネタバレレビュー・内容・結末

MOTHER マザー(2020年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

ようやく観れた。
こんな言い方をしていいかは分からないけど、大満足です。考えさせられるし音楽もセリフの間も、全部好みだった。ただもう1回観るかと言われたら、10年くらい置かないと無理かも。

結末がわかっているから、どんなシーンもああでも……となってしまって辛い。
本当の父親がお父さんのとこ来るか?って言った時も、夏帆が演じる児童相談所の職員と仲良くなっていくときも、最後に祖父母の家で、「ご飯食べていきなさい」「女の子かあ、会いたいなあ」「今度会ってよ」も、全部辛かった。
ふつうに(何がふつうかは分からないけど)生きてきた人なら、いやそんな親から早く逃げろよ!!!って思えるんだよね。思えるんだよね。そりゃそんな親の元で育ってないもん。
彼はあの母親しか知らないし、彼にとっての世界はあの母親だけなんだよなあ…
母親にとっての世界が息子だけかと言われたら、違うと思うけど。

長澤まさみがあ、キレる、ってなる空気感がもう怖い。体調悪くなる。
あと個人的に、木野花演じる祖母と母親のキレ方が、一緒だと思った。親子じゃんって。似てるよあなたたちって。
この母親は、どうしてこうなっちゃったんだろう。
同情なんてしたらダメだけど、なんでなんだろうって思う。

そもそも私は阿部サダヲが観たかったんですが、想像以上にクズで最高でした。
簡易宿泊所に乗り込んできて、長澤まさみに色々叫ばれる中、あの初めて会った時のダンスゲームの振り付けを踊るシーンと、最後にふゆかをよろしくなって言い残して借金取りのところに行くときの、手を合わせて去っていく姿。阿部サダヲだなあ……

最高だったんですが、2回はみたくないです……自分が母親になったらもう少し違う感想が持てるかな。
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