おも〜い映画だった。
長澤まさみ演じる、シングルマザー
実際に起きた事件らしい。
とにかく酷い母親。
でも、もっと胸糞なのは、周りの人間だ。
『こんな女に誰がした』という昭和歌謡があったが、まさしくこんな女に誰がしてしまったんだろう。
感情の起伏が激しく、放浪癖もある。
寂しさや不安を行きずり男に求める性的逸脱。
秋子は、もしかしたら双極性障害だったかもしれない。そして、親や我が子を身内の感情すら感じない。
娘の困難さを理解出来ず、出来の良い妹と比べる胸糞な母親。
秋子に手を出し、便宜を計る市役所職員。
実際に相談者に手を出す福祉職員って居るのは確か。これもまた胸糞。
阿部サダオ演じる、売れてなさそうなホスト。もちろんクズ男。
そして、自身も児童養護施設出身の相談員の夏帆。
寝泊りする所は、紹介するが、ホストの遼の介入や暴力には何も手立てが無い…
もっと踏み込んだ支援をすべきなのではないか?
福祉の相談員は、単に居場所だけ提供すれば良いてもんじゃないと思うだが…
でも福祉相談員の仕事って、この程度なのが現実。
でも私が一番胸糞なのは、『共依存』と言った。
専門家みたいな男性。
福祉の専門家にありがち、難しい専門用語を並べ、その言葉の意味しか説明しない。
どうすれば良いか、助ける手立ては、知らんぷりだ。
社会福祉ってなんだ?ソーシャルワーカって仕事日本にもあるんだよね。
難しい専門用語だけじゃあ人を救えないんだよ。
虐待の悲劇的な真実には、胸糞だらけの人間ばかり。
観たあと重くなる映画は苦手だなぁ。
『ジョジョ・ラビット』のスカヨハの母は、
やっぱり素敵だよね。