katya0718

MOTHER マザーのkatya0718のレビュー・感想・評価

MOTHER マザー(2020年製作の映画)
-
かなりの鬱映画と聞いていたので相当覚悟して見に行ったのだが、あまりにも共感できるものがなく、逆に途中から完全に冷静になって鑑賞していた。共感できたらそれはそれでやばいのかもしれないが。笑
子供にとって、親って世界のすべてなんだよね。大人だったら受け流せるような言葉も、子供は全てストレートに受け取ってしまうから、余計に息苦しい世界に自分を閉じ込めてしまう。逃げることすら考られないのだ。考えつかないのだ。その世界しか知らないんだから。そんな思いをした子供たちは、どうやって生きていけば良いのだろう?心がいたい。未来があることすら、残酷に思えてくる。
なんだろう、秋子のバックグラウンドについての情報があまりにも少なく、どんな人間なのか最後までわからなかった。だからモンスターなのか。笑 完全に未知の価値観を見せつけられた。ただ印象に残ったのは、ラストのほうで、子供は私の分身だと言っていたこと。子供を愛せない、いや、不器用に愛していたのかもしれないが、自分のことすら大切に出来ない秋子の悲しさを少し感じた。
キャストの子供たち、演技とはいえ、大人にあんだけ怒鳴られたり怒号に晒されて、精神的ショックを受けないか心配になった。
katya0718

katya0718