postapocalypse

僕が跳びはねる理由のpostapocalypseのレビュー・感想・評価

僕が跳びはねる理由(2020年製作の映画)
3.0
自分の感情や思っているままの言葉を口にできない瞬間や、その言えない、できないと思っている感情やもどかしさなんかは当人にしかわからない。自分の子どもなのにその子の気持ちを理解してあげにくいもどかしさは同様に子どもたちが感じているもどかしさにも似たそれだと思う。そのもどかしさと知りたいという気持ちがあったからこそ、我が子はこんなふうに感じているんだ、とずっと知りたかった靄のかかった部分を的確に言葉にした東田さんの本に出会えた時はとても嬉しかっただろうな、
みんな理想の自分、“普通”とされる自分像を頭の中に持っているのかなあと韓国映画のoasisを思い出しました。

作中、確かにと思わされる部分が多かった。地域によって自閉症という病気に対する認識の違いとか、怖いと思いました。人間みな自分にとって自分は“普通”だと思っていると思う、病気とは関係なくなってくるかも知れませんが、自分の“普通”のものさしで人やものを測らぬようにしようと思いました。私の普通は私だけの普通なんだよな、人には人の普通があるよな、みんな自分の普通を生きているんだよな、と、思いました。