noborush

ナイトメア・アリーのnoborushのレビュー・感想・評価

ナイトメア・アリー(2021年製作の映画)
3.5
ナイトメア・アリー 2021年作品
原題 Nightmare Alley 2022年03月25日公開予定
7/10
ギレルモ・デル・トロ監督
ブラッドリー・クーパー
トニ・コレット ウィレム・デフォー ルーニー・マーラ
ロン・パールマン デヴィッド・ストラザーン
クリフトン・コリンズ,Jr.
ティム・ブレイク・ネルソン
ケイト・ブランシェット
リチャード・ジェンキンス メアリー・スティーンバージェン
ホルト・マッキャラニー
死体を家ごと燃やして過去から逃げ出した男。カーニバルに潜り込んで、
千里眼のやり方(インチキ)を学ぶ。
後に千里眼のショーで金持ちをだましてお金を稼ぐようになるが...。
デル・トロがこれだけの俳優を集めておきながら、やっていることが
いつものデル・トロであるというのが本当に好ましい。
カーニバルにいる人達(デフォー、コレット、パールマン、ストラザーン
コリンズ (一応ネルソンも))の面構えが本当に素晴らしく、カーニバルの
いかがわしさ、奇怪さを体現している。
日本でも一昔はお祭りになると奇形の見世物があったけれど、本作の
奇形児のビン(興味がある方はVrolik博物館にいってみることをおすすめする)とか
ギークとか、こうした時代背景でしか表現しにくいものだと思う。
世の中は一見小綺麗になりすぎた。
そして主人公がハイソな世界に行ってからの面子の上品なこと。
ただ上品さの中に醜悪な人間の精神が隠れていることをデル・トロは
教えてくれる。
外見と中身のギャップというのはデル・トロの「ヘルボーイ」のころからの
テーマだと思う。
題名からオチが予想されたが、分かっていても辛いものではあった。
noborush

noborush