ひよこまめ

ナイトメア・アリーのひよこまめのネタバレレビュー・内容・結末

ナイトメア・アリー(2021年製作の映画)
3.0

このレビューはネタバレを含みます

好きそうな感じがする、と思って行ったけど、思ってたのとは違った。
雰囲気は嫌いじゃないのだけど。
「サスペンス・スリラー」とのことだけど、少なくともスリラーではないような。サスペンス味も、私はあまり感じなかった。
底辺の社会とハイソな社会を、舞台の盆が回って反転するように描いて見せて、セットとか美術とか衣裳とか豪華で凝った作りだけど、テーマ的にはわかりやすい内容だったなと思ったんだけど・・・大いなる勘違いだったらどうしよう(;^_^A

終わってみてわかるのは「獣人」は最初からスタンを表してるんだなってこと。モリーとの関係が破綻してクライマックスに向かい始めるにつれてそれがわかってくると、オチも見えてしまったけど、ただそれをあのセリフで受け入れてしまうのは、ちょっと意外だった。
そのあたりのブラッドリー・クーパー自身の解釈がパンフレットに載ってるんだけど、私にはそこはちょっとわからなかった。
受け入れちゃうんだ、諦めちゃうんだ、スタン、最後までダメ男じゃん、って思っちゃったのだけど・・・

ケイト・ブランシェットの存在感はやっぱりすごい。中盤から出てくるんだけど、それまで「読心術」にまつわるシーンが続いてちょっと冗長にも感じていたのが、いきなり画面が引き締まる感じがした。
クライマックスのリリス先生の悪女っぷりがめっちゃカッコいい。あのシーンだけもう一回観たいくらい。

そして、ルーニー・マーラはいつだってかわいい!
この映画は出産後に撮ったらしいけど、「最後までしたことない」女の子を何の違和感もなく演じていてすごいです。
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