このレビューはネタバレを含みます
予告編では主人公スタンと精神科医リリスが手を組んで人々の裏をかき事件を巻き起こしていく物語、という印象を受けたけど実際は“金に目がくらんだけちな殺人者”と“共犯でも愛人でもなかった観察者”だったと感じた リリスにとって顧客の情報をスタンに教える対価は「スタンを知ること」だったのだけど終盤スタンに失望してあっさり殺そうとするし警守に嘘をついてスタンの不利になる行為をする 作中ではスタンの父に対する恨みに対して母への描写は薄いが、おそらくはジーナやリリスのような波打つブロンドの髪で、「母からの愛を受けられなかった（注目されたかった）」「愛していると言われたかった（終盤リリスからのこの言葉で脱走の足を止めカウンセリングを受けている）」「母を引き止められなかった父を恨んでいる」のではないかと思った
